「レバー入りポルペッティーネのスパイス煮」



思いっきり肉々しいやつ。


ポルペッティーネ、とはイタリア料理で言う肉団子のことらしい。
流行の"生ハンバーグ"とは正反対で、みっちり、がっしりとした
粗っぽい肉の粒を奥歯で潰して、染み出る肉汁を噛み締めるようなやつ。
使うのは、赤身の多い牛ひき肉に、粗く叩いたレバー。
アクセントには香ばしい松の実と、肉の甘みを引き出すレーズン。

本来はシンプルなトマトソースで煮込む料理だけれど、
ヨーグルトの酸味がきいたスパイス入りのグレーヴィに合わせて
暑い日にも食欲が沸くような煮込み料理になった。


レーズンは白ワインに漬け、2時間ほど置く。松の実は乾煎りする。
どちらも適当に刻んでおく。

レバーは血などを洗った後、包丁で叩いて粗じんにする。
ひき肉にレバー、卵、松の実、レーズン、牛乳に浸したパン、パウダースパイスを加えて
しっかりと粘りが出るまで練る。均等な大きさの団子にする。

煮込み用の鍋にオリーブ油をひき、肉団子の両面に焼き目をつける。
表面が良い色になったら、鍋から取り出す。中は生でもよい。

玉ねぎはみじん切り、にんにくと生姜はすりおろす。トマトは荒みじんにする。
肉団子を取り出した鍋にオリーブ油をひき、ホールスパイスを火にかける。
スパイスの香りが出てきたところで、玉ねぎを加えて炒める。
さらににんにくと生姜、刻んだパクチー、塩を加えてしばらく炒める。

全体に火が通ったところでトマトを加え、グレーヴィのベースを作る。
パウダースパイスを1種類ずつ加えてはかき混ぜる。火を止めて粗熱が冷める程度に休ませる。

再び加熱し、よくかき混ぜたヨーグルト、ししとうを加える。
肉団子を鍋に戻し、塩味を整えしばらく煮込む。
コクが足りないと感じたら醤油をたらり。酸味が足りなければレモン汁を。

器に盛りつけ、最後に黒胡椒をパッパ。


〈材料メモ〉
ポルペッティーネ:牛ひき肉(赤みの多いもの、粗挽きが好ましい)、レバー(鶏でもいい)、
パン(カンパーニュ)、卵、レーズン、松の実、シナモン(スティックを削る)、
クミン(パウダー)、塩、胡椒

グレーヴィ:玉ねぎ、にんにく、生姜、トマト、パクチー、ししとう、ヨーグルト
クミン(ホール・パウダー)、カルダモン(ホール)、クローブ、ローレル、ホールチリ、黒胡椒、
塩、醤油、レモン汁(必要であれば)、砂糖(気分で)



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